教育実習や採用試験を経て、やっと教員になれた20代の先生。
でも実際に現場に出てみると「思っていた働き方と違う・・」「日々忙しすぎて全然授業や生徒のことを考えられない」「保護者のクレームに耐えられない」と思い悩み、転職を考える先生もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、20代で教員からの転職を考える理由と気をつけたいポイントをご紹介します。
教員になったからといって、ずっと一生教員を続けなくてはいけないわけではありません。
この記事が、新しい未来に進むあなたの参考になれば嬉しいです。
20代で教員から転職していいの？
知り合いや家族に教員から転職したいと話したら「せっかく教員免許もとったのにもったいない」「まだ教員経験も浅いんだから、もう何年か続けてからにしたら？」という反応をもらって落ち込んでしまった経験はありませんか？
特に親世代からすると教員は「安定した職業、定年まで働き続けられる職場」というイメージも強いため、なかなか転職が理解されない場合もあります。
確かに公立学校であれば地方公務員なので給料も安定、立場も割と保証されている仕事と言えるでしょう。
しかしリアルな学校現場では慢性的な長時間労働や休日出勤、保護者対応や「生徒のため安全のため」に増え続ける事務作業など山のような業務を抱えて首が回らなくなっている教員が多いのが現状です。
教員だからこそ得られるやりがいや楽しさはもちろんありますが、別の職業でも教育や子供に関われる仕事はありますし、今以上にあなたのスキルや経験が活かせる仕事に出会えるかもしれません。
冒頭でも書きましたが、教員になったらずっと教員を続けなくてはいけない理由は１つもありません。
あなたが望んでいるのであれば、20代でも教員から転職していいし、転職できますよ。
20代教員の転職理由は？
では20代で教員からの転職をする理由にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
仕事量の多さや長時間労働
教員になって初めて、教員の仕事量の多さに愕然とした方も多いのではないでしょうか。
特に20代の教員はなれない授業準備に時間もかかる上に、その若さから体力を使う仕事を任されがちです。
中学校や高校では、運動部の顧問なども任されることが多く、時間がいくらあっても足りない状況に疲れ果ててしまう先生もいると思います。
学校で終わらない分は自宅に持ち帰り休みの日でも授業準備に追われる先生も少なくありません。
教員同士や生徒・保護者との人間関係
教員は人と接する仕事なので、働いて行く上で人間関係はとても大切です。
特に保護者や生徒との関わりや対応に悩んでいる先生はかなり多く、中には学校に行くのも辛くなるほど追い込まれる方もいます。
また教員同士の関係もうまく行かなくなると問題が起きたときに頼れる人がいなくてさらに追い込まれてしまうこともあります。
仕事とプライベートのバランス
20代は結婚や出産・育児などを経験してライフステージが変化する時期でもあります。
このような生活環境の変化をきっかけに、もっと家族やプライベートの時間を大切にしていきたいと思い転職を考える方もたくさんいます。
20代教員が転職で気をつけたいポイントは？
最低でも1年間は頑張って続けよう
教員の仕事は4月から3月までの年度で仕事が決められていますよね。
クラス担任や部活の顧問などを持っている場合、学期の途中で先生が変わるのは生徒にも学校にも大きく迷惑をかけることになるので、できれば最低１年間は頑張って続けたいところです。
また、転職先にも1年未満で前職を辞めたというのはあまりいい印象にはなりません。
ただし、あまりに体力的にも精神的にも不安定で追い込まれている場合は無理は禁物です。転職も無理に考えず、まずは心身の回復に専念しましょう。
転職のタイミングは３月末がチャンス
前述したように、教員の仕事は1年をベースに学年や教科の配置をされています。
家庭や体調などのやむを得ない事情がある以外は、3月末で教員を退職して4月から転職して新しい職場になるのが一番スムーズに転職ができるタイミングです。
次年度の学年配置は大体2学期の終わりには決まり始めるため、退職したい旨を伝えるなら2学期中、遅くても年内には伝えておくのがおすすめです。
前向きな転職理由を考えよう
人間関係の悩みや長時間労働などが本当の理由でも、転職をする時はそのままの理由を伝えるのは控えましょう。
「残業が多くて辞めました」と正直に転職先に伝えても「この人は残業があったらすぐ辞める人なんだな」とマイナスの印象に取られかねないからです。
「よりやりがいのある仕事に集中したい」「別の視点から教育に関わりたいと思った」など、前向きな理由が伝えられるように日頃から考えておきましょう。
学校や教員・生徒の不満は言わない
学校で知り得た情報は、転職先をはじめ学校の外に漏らすのは控えましょう。
いろいろと不満や悩みもあるかと思いますが、特に個人名や学校名、特定の誰かを中傷するのはかなりリスキーです。
どこで誰がつながっているとも限らないですし、「この人はこうやって人の悪口をいう人なんだ」という印象を持たれるのも嫌ですよね。
教員が転職エージェントを利用すべき理由とは？
教員からの転職を考えたときに気になるのが、「次の転職先はどのように見つければいいの？」ということです。
求人を見つける方法はハローワークや一般的な求人サイトなど様々ありますが、20代の教員が転職するときにぜひ利用して欲しいのが転職エージェントです。
一般的な転職サイトは求人が紹介されていて自分で良さそうなものを見つけて応募するというスタイルが一般的です。
簡単に求人が閲覧できるしボタン一つで気軽に応募もできるのがいいのですが、数千ある求人から自分にぴったりの求人を見つけるのは非常に大変で、結局迷ってどこにも応募できずに終わる・・なんてことも良くあります。
また求人選びから応募、面接などの転職に関わる全ての行程を、教員として働きながら一人で行うのは困難ですよね。
転職エージェントにはプロの転職アドバイザーが転職に関わる行程を手厚くサポートしてくれます。
さらに面接の練習やビジネスマナーのセミナーなどを行っている転職エージェントもあるため、就職活動を経験していない20代の教員にとっては初めての転職を成功に導くための伴走者となってくれます。
これら全てのサービスが無料で利用できるというのもかなり嬉しいポイントです。
転職エージェントは一人一人に合わせた求人をマッチングするため、webから登録した後に面談を行う場合が多いです。
人によっては「忙しいのに面談なんて・・」と思うかもしれませんが、
- 一人で地道に求人を探す手間が省ける
- 転職に関する相談がいつでもできる
- 一般には出ていない非公開求人が見られる
- セミナーや面接の練習も無料でできる
といったメリットを考えると、結局時間も労力も短縮できますね。忙しい教員には非常にありがたいサービスです。
おすすめの20代向け転職エージェント
20代は他の年代に比べて転職にとても有利です。第二新卒と呼ばれる年代でもあり、新卒についで企業から求められている年代ですね。
20代向けの転職エージェントとしておすすめなのが【就職shop】です。
あの大手リクルートが運営する20代向けの転職エージェントサービスで、利用者の90％以上が20代。
大手だけあって圧倒的な求人数と手厚いサポートと支店の多さから、利用者は10万人を超えているそうです。
そして就職shopで扱っている求人は、書類選考なしでいきなり面接を受けることができるのも大きなメリットです。忙しい20代の教員からの転職にぴったり転職エージェントですね。
転職ギリギリのタイミングだと、時間に追われて提案された求人をしっかりと吟味する余裕が無くなりますので、転職を考え始めた今のタイミングで無料登録をしておくのがおすすめですよ。
