教員として学校で働いていると、仕事の多さからなかなか子供の気持ちに寄り添えないことを悩んでいる先生も多いのではないでしょうか。
そんな時に頼りになるのが、学校や教育現場で子供の心のケアをするスクールカウンセラー。
教員と同じ学校で働ける職業でもあり、心理学を学んでいた経験のある先生なら、教員からスクールカウンセラーへの転職を考える方もいます。
そこでこの記事では、教員からスクールカウンセラーへの転職を考えている方に向けてスクールカウンセラーの仕事内容や給料などをご紹介していきます。
スクールカウンセラーの仕事内容は?
スクールカウンセラーとは、小学校から大学までの学校で子供達の心のケアをする仕事です。
地域によっては「教育相談員」や「学校カウンセラー」と呼ばれることもありますが、仕事内容は変わりません。
子供のうつ病や精神的に不安定な子も増えていることから、小学校から大学までどの学校でもスクールカウンセラーは求められています。
具体的は仕事内容は学校によっても変わりますが、
- 子供の悩みを聞く
- 発達障害のある子のサポート
- 心配な子がいるクラスへの授業見学
- 必要があれば先生や保護者との連携をする
などが主な業務となります。
スクールカウンセラーというと相談室で子供が来るのを待っているイメージですが、自分から悩みを打ち明けにくる生徒は多くはありません。
そのため、空いている時間には授業を見学に行ったり、休み時間に生徒の様子を観察したりと子供が相談しやすいように働きかけや環境づくりをすることもあります。
スクールカウンセラーのやりがいやメリットは?
子供の成長をサポートできる
スクールカウンセラーの最も大切な仕事は、悩みを抱えている子供の話を聞いてあげることです。
悩みが解決できなくても、話を聞いてもらえるだけでスッキリとした表情になり、前向きに学校生活を送れるようになった姿は見ていてとても嬉しいものです。
悩みを乗り越えて成長する子供の様子を近くでサポートできるのは、スクールカウンセラーにとって大きなやりがいとなるでしょう。
また悩みが解決した生徒から「あの時先生に相談して本当によかった。ありがとうございました」と感謝されることもあり、大きな感動を味わう機会もあります。
残業などが少なく無理なく働ける
スクールカウンセラーの多くは非常勤職員として働いており、週2.3日の勤務であることが多いです。
そのため比較的ゆとりを持って働くことができるため、家庭と仕事との両立を考える女性にも嬉しい仕事と言えるでしょう。
また複数の学校を掛け持ちして働くこともできるので、様々な学校や生徒と関わることもできますね。
スクールカウンセラーの悩みやデメリットは?
心理学に関する専門知識や臨床心理士の資格が必要
スクールカウンセラーになるには「臨床心理士」という資格が必須です。臨床心理士資格は指定の大学院で学んだ後に試験に合格して取得をすることができます。
資格を持っていない場合は、最低2年は大学院で学ぶ必要があるため、未経験からの転職にはハードルが高めの職業と言えます。
子供の命を守る責任感と重圧がある
近年未成年のいじめや自殺など、子供の心の悩みは深刻化してきていると言われています。
スクールカウンセラーは子供の命を守る砦の一つであるため、仕事には常に「子供の命を預かっている」という責任を持って真摯に取り組む必要があることを忘れてはいけません。
これは大きな重圧でもありますが、その分大きなやりがいも感じられる仕事でしょう。
スクールカウンセラーの給料は?
スクールカウンセラーは非常勤職員として働いていることが多く、正社員としての雇用は多くはありません。
責任ある仕事のため、時給で約3000〜5000円あたりであることが多いです。
時給だけで見ると高めの設定ですが、週2,3日で1日あたりも勤務時間も数時間程度から終日までと様々なため、月収に換算すると約19〜25万円程度になるでしょう。
また複数の学校を掛け持ちすることで収入を増やすこともできます。
スクールカウンセラーになるには?
公立学校のスクールカウンセラーとして働く場合は、各都道府県の教育委員会で募集をしています。
4月から3月までの1年間の雇用となることが多いため、9月〜翌年2月ぐらいまでに求人が多めです。
ただし欠員が出るたびに募集が出ることもあるので、こまめに教育委員会のホームページをチェックしておくのがおすすめです。
私立学校の場合は、各学校のホームページや求人サイトで募集をしています。こちらも公立学校と同様、9月〜翌年2月ごろまでに求人が増えることが多いです。
スクールカウンセラーへの転職を考えるのであれば、早めに転職サイトへの登録をして求人をチェックしておきましょう。
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