仕事をする上で一番大切なのが職場の人間関係ですよね。
特に教員は学年や教科ごとなどでチームとなって問題を解決していくことも多いため、教員間の人間関係はとても大切です。
また生徒や保護者との信頼関係があってこそ毎日の授業や教室運営をすることができますよね。
しかし多くの人と関わる職業であるからこそ悩みも深く、「生徒はかわいくて授業も楽しい、でも人間関係が辛い」という先生も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、教員ならではの「人間関係が辛い」を解決するための方法をご紹介します。
この記事であなたの悩みが少しでも軽くなればうれしいです。
多くの教員が経験する人間関係の悩みとは?
一言で人間関係といっても、悩みの対象は様々です。
まずは教員の人間関係の悩みにはどんなものがあるのか原因を見ていきましょう。
生徒との関係が辛い
学校で一番多く接する人間は生徒たちです。その生徒たちとの関係が悪くなると、授業や教室運営といった教員の本職そのものがうまくいかなくなりますよね。
特に思春期真っ只中の小学生5年生以降からは、先生に向かって反論することも増えるので、指導の仕方に悩む先生も多いでしょう。
また女子を中心にグループとなって向かってくることもあるため、経験の少ない若手の先生はどう対応していいか分かなくなってしまいますよね。
保護者との関係が辛い
生徒に比べると直接会う機会は少ないですが、一度関係が崩れると多くの時間と労力を取られるのが保護者との関係の辛いところです。
特にモンスターペアレントと呼ばれる保護者の対応は、言葉一つ対応一つにかなり慎重にならざるを得ないので、精神面でもかなりのストレスが溜まりますよね。
保護者がクレームを言う理由は「我が子のために」と言う場合がほとんどです。
子供が学校生活を楽しんでいればクレームが収まることも多いので、まずはお子さんの学校での様子をよく観察した上で、お子さんの頑張りを前向きにお伝えしていくと意外と収まることが多いです。
同僚の先生との関係が辛い
チームプレーが大切な教員の世界において、先生同士の関係はとても重要です。
もし生徒や保護者に問題を抱えていても、教員同士の人間関係が良好であれば頑張れることも多いのですが、この先生たちとの関係がうまくいっていないのであればかなり苦しいですよね。
管理職の先生との関係が辛い
校長や教頭など、管理職の先生との関係が辛いのも苦しいですよね。
学校現場はとても狭い世界のため、今でもパワハラのような叱り方や態度を取ってくる管理職も多くいます。
また教員として生徒を指導してきた先生ばかりなので、若手の先生に対してもまるで生徒と同じように厳しく管理しようとする先生もいますよね。
「若い先生には厳しくするのが当たり前。自分もそうやって成長してきた」と言う管理職の先生もいますが、はっきりいってとても古い考え方です。
教員の人間関係が辛いことで起こる問題とは?
どの人間関係で悩んでいてもストレスを抱えて辛くなっている状態ではさらに様々な問題を引き起こすこともあります。
特に教員の仕事はただでさえ仕事量が多く激務とも言われています。
人間関係が辛い
↓
授業準備にも身が入らなくなる
↓
授業がうまくいかない
↓
保護者からのクレームにつながる
と、ストレスの悪循環になることもあります。
それだけ教員にとって人間関係の問題はできるだけ早めに解決しておくべき大きな問題とも言えるでしょう。
教員の「人間関係が辛い」を解決する方法
では教員の人間関係の悩みはどのように解決すればいいのでしょうか。
できるところからで構いませんので、少しずつ解決方法を試してみましょう。
時間をかけて信頼関係を作っていく
保護者や生徒との人間関係に悩んでいる場合は、信頼関係を作り上げていくことで問題が解決することが多いです。
具体的には
- 小さな約束を守る
- 最後まで話を聞く
- 人前で叱らない
など、日々の学校生活の中でのちょっとした心がけで信頼関係を築いていくことができます。
生徒との信頼関係ができれば、保護者との問題も自然と解決していくことが多いです。
また連絡帳や会った時など、積極的に子供のことを褒めてあげると「あの先生はうちの子をしっかりみてくれているんだ」という親の安心感や信頼感に繋がります。
ただし信頼関係は一朝一夕にできるものではないため、時間がかかることは覚悟しておく必要があります。
信頼できる先生に相談をする
人間関係の悩みはやはり信頼できる人に相談するのが一番です。特にクラスや職員室内のこともわかっている同僚の先生だと、より相談内容がわかってもらいやすいのでおすすめです。
すぐに解決ができなくても、話を聞いてもらえるだけでスッキリしたり心が軽くなることもありますよね。
相談するときは学校内ならなるべく人のいない空き教室や、仕事終わりなどの学校外の方がいいでしょう。
自分を責めすぎない
責任感が強く真面目な人が多い教員は、「自分が未熟だからいけないんだ」「もっと自分が努力しないといけないんだ」と必要以上に自分自身を責めてしまう人も多くいます。
もちろん自分に何か非があるのならば改善していく必要はあるので反省することは大切なことですが、思い当たることがなかったり自分でできる範囲での改善をしても問題が解決していかない場合は、あなた以外に原因があります。
自分を責めるのではなく、ぜひここまで人間関係が辛い中頑張ってきた自分を、認めて、いたわってあげてください。あなたの一番の見方はあなたですからね。
休職や転職も考える
「自分なりにできることは精一杯できることはやってきた、それでも人間関係が辛くてもう限界!」
そんな時は、無理して教員を続ける必要はありません。休職や教員以外への転職など、環境を変えることも考えましょう。
あなたは教員である前に、一人の人間です。子供に関われる仕事は教員だけではありません。
私も教員でしたが、今は教育系の大手企業に転職をして違う角度で子供達を見守る仕事をしています。
転職を考えるなら、無料で利用できる転職エージェントに相談しながら進めていくのがおすすめです。
今すぐの転職でなくても、転職に関する相談に乗ってもらえたり一般には出ていない求人を見ることができるので、「こんな選択肢もあるんだ」と未来が広がりますよ。