「非常勤講師として働いているけど、このまま何年もずるずると続いていくようで不安・・」
教員としてのキャリアの始まりが非常勤講師という先生はかなり多いかと思います。
授業だけに集中できるので授業スキルが身につくし、授業以外の業務はしなくていい場合が多いので比較的自分の自由に使える時間も多い働き方ですよね。
一方で、「非常勤講師としていつまで働けるのだろう・・」「一人で生きていくにはなんとかなるけど、家庭を持つことになったらこの働き方は厳しい」と悩んだり不安を感じたりしている方も多いのが現実です。
そこでこの記事では、非常勤講師の不安の原因と、どのようにして不安を解決できるのかをご紹介します。
- 非常勤講師と採用試験の勉強との両立ができるか心配
- 将来は結婚して家庭を持ちたいけど、今のままだと厳しいと感じている
- 2年以上非常勤講師をしている
非常勤講師の不安の原因とは?
一言で「非常勤講師は不安・・」と行っても原因は様々です。
まずは非常勤講師の不安の原因を見ていきましょう。
収入も不安定でこの先が見えない不安
一番大きな不安の原因は収入の低さと不安定な働き方です。
非常勤講師は授業をした分だけ給料がもらえるので授業をした分だけ収入を得ることができますが、授業準備にも時間がかなりかかることを考えると持てても週に約20コマが限界です。
1コマ3,000円と仮定すると月収24万円ほどにはなりますが、非常勤講師の場合は年金や税金などの支払いも自分で行うので、自由に使えるお金は20万円程度。
一見新卒のサラリーマン程度の収入があるように見えますが、昇級やボーナスなどもないため、今後の収入アップは授業数を増やすほかありません。
教員として経験を積むために一時的に非常勤講師として働くのはいいと思いますが、今後家庭を持つことや、5年10年先も同じ働き方ができるかと考えると、非常勤講師のままだと不安になりますね。
教員採用試験に受かるか不安
非常勤講師で働いている先生は、教員採用試験の合格を目指して勉強も並行して行っている場合が多いのではないでしょうか。
確かに非常勤講師を経験していると採用試験でも経験をアピールできたり、より試験範囲の内容が理解しやすくなったりすることもあります。
しかし慣れない授業準備をしながら同時に試験勉強も日々続けていくのは、かなり大変なことです。
「授業準備に忙しくていつの間にか採用試験の勉強ができなくなった・・」という経験のある先生もいます。
仕事と勉強の両立がうまくできないことから「自分はいつ教員採用試験に合格できるのだろう。合格できるのかな・・」と不安に感じる方はかなり多いでしょう。
特に2年3年・・と何年もかかっている人ほど、不安は大きくなっていきます。
今後も教員として働いていけるか不安
大きな大志と理想を持って教員を目指して非常勤講師になったものの、いざ学校現場で働いてみると思っていたものと違ったと感じる先生もいます。
「授業の準備に思った以上に時間がかかる」「先生たちの忙しさが想像以上で大変そう」など、すぐ近くで教員の仕事をみることができたからこそわかる教員の大変さや苦労を目の当たりにすると「果たして自分も同じようにずっと教員を続けていけるだろうか・・」と不安になりますよね。
非常勤講師の不安を解決する方法とは?
いつまで非常勤講師を続けるのか期限を決める
非常勤講師は授業に集中できたり比較的自由に一週間のスケジュールを組んだりできるので、教員としての働き方の中では自由がききます。なのでついずるずると何年も非常勤講師を続けてしまう人もいるのが現状です。
もし将来的に教員採用試験に受かって正規教員になりたい、収入が安定した仕事につきたいという思いがあるのなら、まずはいつまで非常勤を続けるか期限を決めることが大切です。
期限を決めるとそこから逆算して「いつまでに教員採用試験に合格すれば良いのか」「そのためにどのように準備を進めて行けば良いのか」を決めることができます。
教員採用試験の勉強時間を確保する
教員採用試験への合格を目指すのであれば、合格できる勉強量をこなせる時間を確保するのは必須です。
先ほど決めた期限までに合格するためにはどのくらいの勉強時間を確保すれば良いのかを計算してみましょう。
もし今の非常勤講師としての働き方では十分な勉強時間が確保できないのであれば、可能であれば授業数を減らしたり、テレビやSNSなどをしている時間を減らしたりするなどの対策をとることができます。
講師の経験を活かせる別の仕事への転職も考える
非常勤講師として働いている人の中には「今のような授業だけの働き方なら良いけど、教員としてずっと働いていくことは難しいかも」と感じている人もいるのではないでしょうか。
最初は教員を目指して非常勤をしていたものの、現場に出てみると違和感を感じたという先生は実は少なくありません。
非常勤講師としての指導経験や知識を生かした仕事は教員だけではありません。
あなたの経験や強みを生かした仕事をぜひ探してみてくださいね。