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非常勤講師

非常勤講師のメリット・デメリットとは?

教員と一言で言っても、実は様々な雇用形態がありますよね。

その中でも比較的すぐに教員としてのキャリアを始められるのが非常勤講師という働き方です。

非常勤講師は、常勤講師や正教諭に比べると責任やプレッシャーが比較的少なく始められやすい働き方である一方、できないことやデメリットもあります。

非常勤講師のメリットとデメリットをしっかり確認した上で、自分の働き方を考えてみましょう。

この記事はこんな人におすすめ
  • 教師になろうか悩んでいる
  • 採用試験落ちたので非常勤講師をしようと思っている
  • ずっと非常勤講師のままでいいのか悩んでいる

非常勤講師とは?

非常勤講師は、簡単に言えば授業のみを行う教員のことです。1コマ(1授業)あたりの時間で給与が発生することから、自治体や学校によっては「時間講師」と呼ばれていることもあります。

小学校・中学校・高校とどの学校でも募集されていることが多いですが、各自治体や学校によって欲しい非常勤講師の教科は違うため、非常勤講師をしたい都道府県や学校があればチェックしておきましょう。

公立学校の場合は都道府県の教育委員会からまず非常勤講師登録をする必要があります。

登録したからと言って必ず採用されるわけではありませんが、学校のニーズとあなたが教えられる教科が合えば登録後2.3日で採用連絡がくることもあります。

自分の希望と合わない学校が紹介された場合は、断ることもできます。

私立学校の場合は、各学校ごとに募集をしていることが多いです。

私立学校は公立とは違い、採用前提で面接や試験を行います。ただし学校が非常勤講師が必要になった時にしか募集が出ないので、私立学校での非常勤講師を目指すのであれば常にホームページなどを確認しておく必要があります。

非常勤講師のメリット

授業に集中できる

非常勤講師の仕事は授業を行うことに特化している場合がほとんどです。給与も授業を行った時間に対して時給で支払われるため、授業以外の業務をする必要はありません。

常勤講師や正規教員は授業以外にも多くの業務を持たなくてはならないので、授業をすることだけに集中できるのは、非常勤講師として働く大きなメリットと言えますね。

複数の学校や仕事を掛け持つことができる

非常勤講師は1つの学校だけでなく複数の学校の授業を掛け持ちして持つことができます。

むしろ1つの学校で十分な給与をもらえるほどの授業数が持てないことも多いので、多くの非常勤講師の先生は2,3校を一度に担当している場合がほとんどです。

また別の仕事を持っていたり子育て主婦であったりする先生も多く、副業としても非常勤講師は魅力的な働き方ですね。

仕事とプライベートの両立がしやすい

非常勤講師は授業が終わればすぐに帰宅できることが多いので、プライベートや家庭との両立がしやすい働き方です。

まだ小さいお子さんがいるお母さんや、趣味や別の仕事も充実させたい人にとっては、時間を有効に使えるのでうれしいですね。

教員採用試験に向けてキャリアを積むことができる

教員採用試験への合格を目指すのであれば、非常勤講師としての経験はアピールポイントの一つになります。

また赴任した学校によっては、校長や教頭が模擬面接の練習をしてくれたりアドバイスを受けたりしてくれる場所もあります。

もちろん日頃の仕事の間をぬって善意でやっていただけるものなので、期待はしすぎないほうが良いですが、現場の先生のアドバイスをもらえるのは貴重です。

特に地方の都道府県になると新卒採用で合格する人の方がかなり少なく、ほとんどの先生が非常勤講師として指導経験を積んだ上で何度も教員採用試験にチャレンジしています。

私の友人でも「5年非常勤をやりながらやっと合格できた」という人も数人いました。

非常勤講師のデメリット

ボーナスなどがなく収入が不安定

非常勤講師は派遣社員のようなものなので、正規教員のようなボーナスはもらえません。

また自分の担当する授業が学校行事などでなくなるとその分給与も入らなくなるので、月によっては収入が少なくなることも。

長期に渡って授業がなくなる夏休みや冬休み期間は、先生によっては別のアルバイトをして収入を得ている場合もあります。

柔軟な働き方ができる反面、収入の面では非常勤講師はデメリットが多いですね。

授業以外の業務ができない

非常勤講師は授業に集中できるメリットの反面、部活動や生徒指導、校務分掌に関わることはできません。

「将来のためにいろいろな教員の仕事を経験したい」と考えている人にとっては、横目で先生たちの業務を見ていてジレンマを感じるかもしれませんね。

深く生徒や先生と関わることができない

担当する授業の時だけ学校にいくことが多い非常勤講師は、常勤講師や正規教員に比べると生徒と関わる時間が少なく深く関わることが難しいです。

もちろん授業の中でコミュニケーションをとることはできますが、生徒指導まで関わりたいと考えている人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

また学校によっては職員室内での先生との関わりが少ないので、「職員室に居場所がない、居づらい」と感じる先生もいます。

スケジュール管理が大変

複数の学校を掛け持ちして授業をしたり他の仕事を持っている場合には、スケジュール管理をしっかりとする必要があります。

特に非常勤講師は毎日学校にはいかないので、自分がいないうちに学校のスケジュールが変わっていたなんてことも少なくありません。

万が一授業に穴を空けることになれば、生徒はもちろん多くの先生方に迷惑がかかります。あなたの信用もガタ落ちしてしまうので、スケジュール管理は十分に気をつけましょう。

非常勤講師をしながら転職活動をするのもおすすめ

非常勤講師は自分の時間も大切にしながら教員として教壇に立てる素晴らしい働き方です。

また自分が教員としてこれからずっと仕事をしていけるか、教員が向いているのかを見極めることもできるお試し期間と捉えることもできます。

もし非常勤講師をしてみて「教員はちょっと違うかも・・?」と感じたら、並行して希望の働き方や職種を調べておくのがおすすめですよ。

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