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先生たちの悩み

教員の「授業準備が終わらない、辛い」を解決する5つの方法とは?

「まずい!授業準備が終わらない!明日の授業に間に合わない!!」

教員の仕事をしていると、必ずこのような場面に直面しますよね。

私も教員時代はほぼ毎日でした・・。

中学・高校は学習内容が難しくなるから事前に自分の勉強も必要になるし、小学校は主要教科でも4つも並行して授業を考えなければなりません。

特に教員3年目までの先生は初めてやる学年や教科の授業が多いので、0から授業を作る必要もありかなり大変です。

そこでこの記事では、授業準備が終わらなくて辛い!と感じている先生にぜひ実践してほしい解決方法をご紹介します。

いきなり全部は難しいと思いますが、できるところから取り組んでみてくださいね!

授業準備が終わらない原因とは?

そもそも教員の仕事量が多い

教員の仕事というのはとんでもなくマルチタスクです。

会社なら様々な雑務を担当する総務や、給与などの会計業務を担当する経理などがありますが、教員は

  • 行事の企画・運営(開発・企画部)
  • 学年会計(経理部)
  • 教室の掃除(清掃業務)
  • 生徒指導(育成)
  • 保護者対応(クレーム対応)

などの業務をこなしています。(かっこ内はもし会社の業務に当てはめた場合の目安です)

私立学校の場合は、学校によってはこれに塾周りや学校説明会(営業部)などの仕事も加わりますので、本当に仕事量が多いですね。

さらに研修や勉強会、会議などの時間もありますので、そもそも業務時間内に仕事が終わらない環境です。

授業準備は一番後回しになる

多くの仕事がある中で優先されるのは

  • 人とのコミュニケーションが必要なこと
  • 学校でしかできないこと

です。例えば保護者対応や生徒指導、テストの採点や成績に関わる業務です。
(一部成績業務も持ち帰って仕事をする先生もいますが、本来はあまり持ち出さない方がいいですよね。。)

これらを優先してやっていると、どうしても自分一人でできることが多い授業の準備は後回しになりがちです。

しかしよく考えてみると、子供たちが学校に来るのは授業を受けて新しい知識や考え方を学ぶためのはずです。

本来であれば、教員の仕事の最優先は授業準備であるといえますよね。

この矛盾を感じている先生はとても多いです。

それでも授業準備が終わらずに毎日ギリギリの状態で仕事をこなしている先生方、本当にお疲れ様です。

では、具体的に授業準備の方法を見ていきましょう。

「授業準備が終わらない」を解決する方法

先輩先生のプリントや授業案を参考にする

教員3年目くらいまでの先生は経験も知識も不足していて当然です。

ぜひ先輩のベテラン先生の授業案やプリントをお借りして、授業準備の参考にしましょう。

先生によっては「これそのまま使っていいよ!」と言ってくれる方もいます。

しっかり感謝を伝えた上で、存分に利用させていただきましょう。

情熱に溢れた若い先生の中には「自分で一からプリントや授業を組み立てたい!!」と思う方も多いと思いますが、5月6月あたりに息切れします(体験談)

まずは1学期を無事に乗り切ることを考えて、ベテラン先生のアイディアはありがたく利用しましょう。

また使わせてもらった後は必ず使って感想やお礼を忘れないことがポイントです。

長期休暇中にまとめて作っておく

1年間で指導すべき授業内容というのは決まっています。

できれば春休み、厳しければ夏休みになってからでもいいので1年間の授業計画を立てて、できるところからまとめて作っておきましょう。

教科や学校によっては年間指導計画表があると思いますので、それと照らし合わせながらざっくりとでも1年分や1学期分を作っておくと日頃の負担がかなり軽減しますよ。

授業の流れのパターンを作っておく

1コマの授業の流れのパターンを作っておくのも効率よく授業準備をしていく上では重要です。

指導する内容は変わっても定番パターンに当てはめるだけでいいので、かなり準備の時間が短縮されます。

また生徒にとっても「この先生はこういう授業のやり方」というのが次第にわかってくるので、忘れ物が減ったり授業の中で集中して聞くべきところなどがわかったりと、学力の向上にも繋がるのではないでしょうか。

パターンを作る時の注意点としては、日によっては数分授業開始が遅れることも予想されるので45分授業なら40分くらいのつもりで授業を組み立てておくと安心です。

一度やった授業のデータや反省点を残しておく

1つの授業が終わったらそのままにせず、すぐに反省点などを残しておきましょう。時間をかける必要はありませんので5分程度でささっと

  • うまくいったこと
  • こうすればよかったと思うこと
  • 準備不足だったこと
  • 生徒の反応

などを書いておきましょう。

また授業で使用したプリントや教材のデータなどをパソコンのファイルなどに整理して保管をしておくと、別の年に同じ授業をする時にすぐに見つけることができますね。

70点くらいの出来を目指して作る

「生徒の前に立って授業をする以上、しっかりとした授業にしなければ!」と一生懸命に授業を作り込もうとする先生もいます。

その情熱は素晴らしいと思うのですが、まだ指導経験の浅いうちから無理をすると体力的にも精神的にも持ちません。

授業は確かに教員が準備をして生徒に伝えるものですが、最終的には生徒の反応を見ながら一緒に作り上げていくものです。

100%の授業を一人で頑張って作るよりも、70%くらいの気持ちで残りの30%は生徒と一緒に授業をするという気持ちくらいがちょうどいいのではないかと思います。

またどんなに一所懸命準備した授業でも、「この授業はうまくいった!」と手応えを持てるのは年間に数回しかありません。

逆に毎回全部がうまくいったと思っているのなら、それは先生の独りよがりの授業になっていると考えた方がいいです。

生徒からも学びながら、少し肩の力を抜いて授業準備をしてみてくださいね。

「どんなに頑張っても授業準備が終わらない、辛い」と思ったら

「この記事に書いてあることはすでに全部やっている。それでも授業準備が終わらなくて辛い。もしかして教員に向いていないのかも・・」

もしこのように感じるのであれば、教員の経験を生かした転職という選択肢もあります。