教員からの学校事務への転職は、職場が同じ学校という環境もあり転職先として考える方が多いと思います。
そこでこの記事では、教員から学校事務へ転職をしたい方に向けて、年収や仕事内容、やりがいなど詳しくご紹介します。
学校事務の仕事内容は？
学校事務とは、学校に関わる様々な事務作業を行う、学校を土台から支える「縁の下の力持ち」のような仕事です。
仕事内容の例を挙げると、
- 学校への問い合わせや来客の対応
- 学校職員の給与計算
- 様々な書類の作成や管理
- 学校備品の管理や購入
- 教員の相談相手になる
- 指導の登下校時の交通指導
- 学校行事の準備や必要備品の手配
など、一言で事務と言ってもその仕事内容は多岐に渡っていることがわかります。
学校事務の仕事内容は各学校や地域によっても違うため、学校に関する様々な業務を行うと考えていたほうがいいでしょう。
また1校あたりの学校事務職員の数は決して多くはないので、経理から庶務まで複数の仕事を兼任して担当することが多いです。
学校事務のやりがいやメリットは？
生徒が安心して通える学校づくりに携わる事ができる
決して目立つ仕事ではないですが、学校運営にとって欠かすことのできない仕事をしているのが学校事務です。
1つ1つの仕事が生徒のための学校づくりに繋がっているので、教員とはまた違った視点で関わることができます。
様々な生徒や保護者と関わることができる
生徒から見れば、学校にいる大人はみんな先生です。そのため学校事務でも「事務の先生」として生徒とコミュニケーションを取れる場面はたくさんあります。
また学校によっては電話や来校する保護者の窓口となることも多いので、教員の時とは違った立場で保護者とやりとりをすることもできます。
パソコンスキルが身につく
学校事務の仕事にはパソコンスキルが必須の業務が多いため、仕事をこなしていく中で自然とエクセルやワードなどのスキルが身につきます。
経理や人事、広報など幅広い業務を通してできることもどんどん増えていくでしょう。
プライベートの時間が持ちやすい
学校事務は教員と違って部活指導や放課後の指導などがないため、定時退勤をしやすい仕事です。
そのため子育て中や介護などの家庭の時間をしっかり持ちたい方は働きやすい職場といえるでしょう。
特別な学校行事がなければ、土日祝日もしっかり休む事ができます。
学校事務の悩みやデメリットは？
保護者からのクレームを受けやすい
保護者からの電話や悩みを先生につなぐ前に受ける事もある学校事務は、保護者のクレームを聞く場面も多いです。
自分に対するクレームではなく、学校や教員に対してのものですが、「教員よりも事務の先生の方が話しやすい」と感じている保護者も多いので長時間話を聞く必要があることも。
業務が幅広いため仕事量は多い
学校事務は少人数で経理・人事・広報・庶務などと言った事務仕事を全てこなす必要があるため、1人あたりの仕事量も多くなる傾向です。
特に仕事に慣れるまでは、思っていた以上に慌ただしく仕事の追われることもあると考えておいたほうがいいでしょう。
管理職と教員の板挟みになることも
学校事務は校長や教頭といった学校管理職との会話や関わる場面もたくさんあります。
管理職と教員間の意見の違いなどの間に立って調整役になることもあり、その板挟み状態に悩むこともあります。
一人で抱えずに、同僚の事務職員同士で相談することが大切です。
学校事務の年収・給料は？
「学校事務は一般事務よりも給料が高い」と言われる事がありますが、働き方や勤める学校によって大きく違うのが現状です。
正社員としての学校事務の給料は約22万〜25万円あたりが相場で、勤続年数が増えれば給料も上がる傾向です。
派遣社員や非常勤職員としての学校事務の時給は平均1,253円（Indeed調べ）ですが、中には1,700円を超える求人もあります。
学校事務になるには？
学校事務になるためには公立学校・私立学校によって採用のされ方が違います。
公立学校の学校事務の場合
各都道府県が実施している「公務員採用試験（職員採用試験）」を受験して合格する必要があります。
臨時職員の募集も各自治体の教育委員会が必要があれば募集を出しています。また大学の事務職員であれば、転職サイトに募集を出していることもあります。
私立学校の学校事務の場合
各学校で必要がある場合に募集しています。各校のホームページで募集する他、転職サイトへ求人を出している場合も多いです。
正社員での採用にこだわらないのであれば、派遣や非常勤職員としての求人も多数あります。
派遣社員として採用されてから経験に応じて正社員として雇用されるパターンあるため、「まずは学校事務として経験を積みたい」と考えるのであればおすすめです。
学校事務の求人が豊富なおすすめの転職サイト
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