「もう教員・教師を辞めたい…。」
先生なら、誰しも1度はこのように考えたことはあるのではないでしょうか。
私も教員・教師を辞めたいと考えていた1人です。
最終的には5年間続けた教員から一般企業への転職をしました。
- 教員・教師を辞めたい、辛い
- なんとか教員を続けようと頑張ってきたけどもう限界かもしれない
- 教員・教師を辞めても転職先があるのか不安
昔の私と同じように、今まさに悩んでいる先生の参考になればうれしいです。
憧れの小学校教員になれた!
子供の頃から学校の先生になることが夢で、大学も教員養成学科のある大学に行きました。
卒業と同時に教員免許を取ることができ、小学校の教員になれた時には「憧れの小学校の先生になれた!これから楽しみだ」と期待と喜びでいっぱいでした。
同僚の先生にも恵まれ、小学校2年生の担任を任されました。
子供たちは本当にいい子ばかりで、休み時間のたびに「先生!」とよってきてくれるのは本当にうれしかったです。
「このかわいい子供たちのために、全力で頑張ろう!」と張り切っていたことと、まだ20代前半だったので多少無理をしても仕事を頑張っていました。
朝は7時過ぎに出勤して職員室の掃除と管理職へのお茶だし(当時はこんな謎のルールがあったのです)、
夜は8時に学校を出て家に帰ってからも深夜2時ごろまで授業準備。
今思い返すと、本当にブラックな働き方です。
はじめの1年間は、このようなスケジュールを毎日続けていました。
でもこんなブラックな生活をずっと続けることはできません。
最初のやる気はあっという間になくなり、ただ毎日の仕事をこなすだけで精一杯になって行きました。
また2年目以降にはモンスターペアレントと呼ばれる保護者の担任にもなり、幸い大きなクレームはなかったものの1年間神経をすり減らす生活でした。
3年目になった頃から
「私はこのまま教員・教師を続けていていいんだろうか・・」
「こんな生活をあと何年続けるんだろう」
と思い始めるようになりました。
この頃結婚を考えて付き合っている彼もいたため、将来の結婚を考えると
「この生活は続けられない。教員を辞めたい」
と考えるようになってきました。
教員・教師を辞めたいと思った理由
結局5年間で教員を辞めることになりました。
表向きの退職理由は結婚でしたが、本音の理由は次の3つです。
長時間労働と休憩がない環境がしんどい
朝7時から夜8時まで、12時間以上の勤務が当たり前の環境にやはり耐えられませんでした。
定時は8:25〜16:45だったはずですが、教員をやられている方ならわかるように会社員のように定時出勤・定時退勤をするのはとても難しいですよね。
残業代や早朝手当はなく、その分見込みで元から給料に上乗せされていました。
また特に小学校教員は子供が登校してから下校するまでほぼ休憩は取れません。
給食は5分でかきこむか、トラブルがあればその対応で食べ損ねることも少なくありませんでした。
先生になれただけで満足してしまった
憧れの小学校教員になれたのはとてもうれしかったんですが、私の場合はなって満足してしまい、その先の
「どんな先生になりたいか」
「子供にどんなことを伝えて行きたいか」
という先の目標が何もありませんでした。
つまり、私の中では教員・教師に慣れた段階で人生の目標を達成してしまったため、そのあとのモチベーションが続きませんでした。
もちろん子供は好きでしたが、日々の雑務ややらなければいけないことに追われて、そんな理想を考える余裕もなかったですね。
休み明けが本当に辛い
ゴールデンウィークや夏休みは割とゆったりと過ごせることが多かったので気持ちも楽になっていましたが、休み明けの仕事や忙しさを考えると本当に辛く、気分が落ち込みました。
「明日から2学期が始まる、4ヶ月休みなしだ・・・」
「学校行きたくない嫌だ嫌だ嫌だ」
夏休みが終わったらすぐに冬休みのことを考えなければ毎日が乗り切れないほど、最終的には辛くなっていました。
教員から大手教育系企業へ転職
教員を退職後は、大手の教育系企業に転職することができました。
テレビCMなどもやっている会社です。
学生時代は教員採用試験しか受けていなかったので、就職活動はもちろん自己分析もちゃんとしたことがない状態でしたが、サポートを受けながら転職活動をした結果、教員を辞めてから約2ヶ月で転職に成功することができました。
仕事内容は、やはり教員・教師とは大きく違うのではじめは戸惑いもありました。
転職して2年が経った今では、講師のサポートをしたり新規教室の立ち上げ業務を任されたりと、新しい仕事環境はとても楽しいです。
また何より、年収はほとんど変わらないのに定時出勤・定時退勤ができるのが本当にありがたくてうれしいですね。
休日出勤もないところを選んだので、今は夫婦で趣味の山登りを楽しむ時間も増えました。
教員を辞めたら幸福度が上がった
「教員・教師を辞めたい」と思ってから転職をするまで約2年かかりましたが、今思えばもっと早くから転職を考えればよかったなと思います。
「周りの先生に迷惑をかけてはいけない」
「今の子供たちが卒業するまでは見守ってあげないと」
私を引き止めていたのは、こんな気持ちからでした。
もちろん、お世話になった方に迷惑をかけるような突然の退職・転職はよくありませんが、しっかりと仕事のスケジュールを考えた上での行動をすれば大丈夫です。
また自分が辛い状態で子供に指導をする方が良くなかったと思います。
私も余裕がなさすぎて、感情のまま叱ってしまうこともありました。
今思うと本当に教師は向いていなかったな・・と感じます。
辛い言い方になるかもしれませんが、先生の代わりはいくらでもいます。
でもあなたの代わりはいません。
もし本当に教員・教師を辞めたいと思うのであれば、無理して続ける必要はありません。
教員・教師以外にも子供や教育に携われる仕事は世の中にたくさんあります。
教員だって一人の人間です。どうか自分の人生を大切にしてくださいね。
教員を辞めたい!転職したい!と思ったら
就職活動をしたことがない教員がいきなり転職しようとしても、わからないことばかりでなかなかうまくいかないのが現状です。
また周りの先生たちに「転職しようと思う」と相談することもできないのも不安ですよね。
そこで教員・教師を辞めて転職したい人におすすめなのが「転職エージェント」を利用することです。
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無理に転職をさせられることもないので、安心してくださいね。