「非常勤講師を数年続けながら毎年教員採用試験を受験しているのに、なかなか合格できない・・。」
非常勤講師を続けながら何年も教員採用試験にチャレンジしている先生はかなり多いですよね。
一年に一回しかない採用試験に向けて勉強をしながら非常勤講師として現場での経験を積むというのは、教員のキャリアも詰めるし合格できそうな感覚になりますが、一方で中には8,9年と何度も受験を繰り返している先生もいます。
そこでこの記事では、非常勤講師として経験を積んでいるのに教員採用試験に受からない原因と、未来に進むための解決方法をご紹介します。
- 何年も教員採用試験に落ち続けて心が折れそう
- このまま教員を目指して良いのか不安
- 自分が教員に向いているのかがわからない
非常勤講師なのに教員採用試験に受からない原因とは?
まずはなぜ受からないのか、自分の原因を明らかにしていきましょう。
中には耳が痛いものもあるかもしれませんが、しっかりご自身と向き合って原因を考えてみてくださいね。
試験合格に必要な勉強量が不足している
一番の原因として考えられるのが勉強量や時間が不足しているということです。
特に非常勤講師として働きながらだと、授業の準備などもあるため十分な勉強時間が確保できていないという先生も多いのではないでしょうか。
ご存知のように、教員採用試験の学習範囲はとても広い上に教育法規などなかなか教育現場では普段使わないような知識を問う問題も多くあります。
また学習指導要領の改正や新しい答申があるたびにその知識も踏まえて問うものも多いため、最新の情報にも触れる時間が必要になりますね。
二次試験の対策がうまくできていない
一次試験を通過しても二次試験で待ち受けているのが面接や模擬授業、生徒指導に関する試験です。
毎年一次試験は通過するものの二次試験で落ちている先生はかなり多いですよね。
特に生徒指導や模擬授業については、実際の指導経験や日頃の指導方針ををもとにその場で実際に演じる必要があるので、難易度が高く苦労する部分です。
教員としての人間性や資質が問われる試験ともいえるので、落ちたときのショックも一次試験に比べると大きいですよね。
非常勤講師だと生徒指導をする機会はあまり多くないかもしれませんが、日々の仕事で他の先生の指導を見つつ「自分だったらどう対応するか」と考えておく必要があります。
倍率の高い都道府県や学校の種類を受験している
都道府県によっては、中学・高校の採用試験は合格倍率も10倍以上とかなり難易度が高くなっているものもあります。
どうしても地元で合格して教員になりたい場合は別ですが、採用試験の合格を第一優先に考えるのであれば倍率の低い都市部や小学校などに変更するのも一つの選択肢です。
どんな解決方法があるの?
非常勤講師の授業数を減らして勉強時間を確保する
勉強時間が足りないと感じているのであれば、やはり工夫して教員採用試験に向けての時間や勉強量を確保しなくてはいけません。
もし非常勤講師としての仕事の割合が多いのであれば、契約が切れるタイミングで授業数を減らすことも検討しましょう。
また通勤時間やついダラダラと過ごしてしまう時間なども勉強できるように、学習環境や方法を自分なりに考えてみるのもおすすめです。
二次試験対策としては、学校によっては勤務している教頭や校長などが面接の練習をしてくれる場合もあります。
本気で次の年の合格を目指すのであれば、自分からお願いして面接練習をさせてもらいましょう。
管理職を巻き込んでいる責任とプレッシャーをうまく活用できれば、合格に一歩近づけるかもしれません。
自分の得意や強みを再確認してみる
自分の好きなことや得意なことなどを書き出して再確認してみるのもおすすめです。
自分の強みを見つけることで、面接の時のアピールポイントにすることができたり、自分が大切にしたい指導方針や教育理念を見つけることができたりすることもあります。
自分なりの教育理念や目指す教員像がはっきりしていれば、二次試験で予想外の質問や対応が必要になった時に適切な対応をしやすくなりますね。
もし自分で見つけるのが難しいようなら、他の人に聞いてみるのもおすすめです。
違う学校の種類や私立学校の試験も受けてみる
学校や小・中・高校にこだわらずにとにかく教師になりたいのであれば、違う都道府県や種類を受験するのも一案です。
ただし教員免許がある前提となるので、ご自身の免許を確認した上で検討して見てくださいね。
また私立学校であれば教員採用試験を受ける必要がなく、各学校での採用となります。もちろん人気や歴史のある学校は私立でも倍率は高くなりますが、教科によっては常に教員が足りていない状態の学校もあるので意外と受かりやすいこともあります。
ただし学校の教育方針によっては合わない場合もあるので、よく学校方針を確認する必要はあります。
教員にこだわらずに教職経験を活かせる仕事を探す
採用試験にもう疲れてしまった、自分と再度向き合ってみて教員でなくても良いと思うのであれば、教員にこだわらずに別の業種の仕事を探すのもおすすめです。
非常勤講師としての指導経験や、専門教科の知識などは教育系の企業では特に重宝されます。
また教員経験がある人はコミュニケーション能力が高いので、営業職や接客などの人と関わる仕事は向いている人が多いです。
明るい未来を選ぼう
毎年採用試験にチャレンジし続けていると、「もう試験合格以外に将来はない」と考えてしまいがちです。
もちろん試験合格を目指して何年も頑張るのは素晴らしいことですが、あなたが本当に輝いて仕事ができる場所が他にもあるかもしれません。
ぜひ広い視野を持って、あなたの未来を選択してくださいね!